「イノベーションのいま、3つのいいたいこと」

イノベーションのいま、3つのいいたいこと」
それは、

■「未来は、ある意味、あなたが決める」

■「現在を知って、今を創って、未来も創る」

■「twitterは、巨大な情報フロー・ジェネレーションシステム」

の3つです。


■「未来は、ある意味、あなたが決める」

僕のテーマは未来予測です。ちょっと振り返ってみると、
経済産業省アカデミックロードマップやら、技術戦略ロードマップやら、国連データやら、何とか白書を使って、人口問題 環境問題 グローバルコンパクト 世界金融危機 世界経済⇔日本経済の破綻⇒日本産業イノベーションの加速化・・・、
そんなところまでは、本やWebや取材でそれなりに予測出来ました。

たとえば、世界経済の崩壊などは、法則が判るまでは面倒でしたが、
ある意味、俯瞰的に世界のマネーフローの流れや、力のバランスの大幅な変化が、「見える化」されて、次に何が起るかわかりやすい、そんな発見もあったと思います。

しかし、新たな時代への再生となると、日本はかなり複雑で、
新しいものが生まれ、活性化し、
新旧、異種、様々なイデオロギー同士が衝突し、
イデオロギー間の変化のボーダーラインがほんの微弱な力や情報で大きく動いたり、
イデオロギー同士が融合したり、反発したり、すなわち創発し、
特に短期スパンでは変動が激しく、未来予測は難しくなります。

そんなわけで去年の1月くらいから、人に聞かれると、
「未来は、ある意味、あなたが決めるのです」
と自然に答えていました。

そして、今、そんな時代が来ています。
そして、今、今を創る人が、新しい未来も創ります。


■「現在を知って、今を創って、未来も創る」

イノベーションが起こり、現在も進行中なわけですから、
未来を予測している暇があったら、
「現在を知って、今を創って、未来も創る」
それに集中した方が、良いことが多いかもしれません。
それに必要なのは、行動力・情報力・技術力・・・。
もしかしたら、自分表現力かもしれません。

イノベーション以前の過去情報が、今後の未来への参考にならない可能性もあり、
現在の状況を知る事に、より大きなウエイトが置かれます。

また、別のアプローチもあって、
真のイノベーションを起こす為に、何にも縛られず自由な発想で考え、
あえて現在の状況をも意識せず、技術が拓く人間社会の未来を想定する。
そんな考え方もります。
最近、林信行さん、孫さんが良くそんなついーとしています。

両方はとても出来ないので、僕は今、現在を知ることを優先しています。


■「twitterは、巨大な情報フロー・ジェネレーションシステム」

先に述べたように、イノベーション進行中の現在は、
いろんなイデオロギーがぶつかり合って動いているので、
どんどん変わる事実や真実を把握するのは、なかなか大変です。
イデオロギーの量も種類も多く、変化も激しいのですから、
情報の量も種類も多く、変化しながら動いていきます。

1人では、とても処理できません。

そんな時、twitterは便利です。

「なげたら、とっても、むしでも、いいわけだ、でも、なげるは、かならず、そんざいする」

自分が気になる情報を投げて、面白い情報をとって、また投げる。

他人の気になる情報を受けて、自分の情報を加えて、また投げる。

ついーと友達に質問する。

Twitterを使ったリアルイベント・研究会に参加して質問する。

家でUstreamのイベント・研究会にtwitterでログイン参加する。

などなど・・・。

その結果、いろんな情報がtwitterに集まって、討議されて、多くの人に繋がっていき、事実や真実を確認できたりもします。

こんな情報コミュニケーションのやり取りが自然に行われています。

twitterは、人が主役の、巨大な情報フロー・ジェネレーションシステム

と言えます。


■おわりに

なぜ今回この原稿をUPしたかというと、
現在、僕の周りを政治などの情報がブンブンと音を立てて回っているからです。
日本は、今、大きなイデオロギーのぶつかり合いを経験しています。
日本は民主主義国家ですので、僕たち一人一人は好む好まざるに関わらず、
自動的にこのぶつかり合いに何らかの形で参加しています。

いつもは忘れているのですが、
こういう時に、なぜかしら、必ず思い出す詩があるのです。
その詩は、「とにかく書きなさい」と、僕に言います。
その詩は、今は亡き、天才漫画家の作品の中に出てきます。


あちこちぶちあたりながら波のまにまにただよう こわれた船
 神様、私は私自身で決めます
 (A damaged ship drafting helplessly among the waves
  hitting at here and there.
  God, let me make my decision by myself. )


三原順 作「はみだしっ子白泉社 より引用


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