ソーシャルメディアが誕生した理由−社会・産業構造とICTとソーシャルメディア−

ICTトレンドで気になったことがあります。
クラウドスマートグリッド、HTML5
これらは広範囲な情報収集・分析能力を内包しています。・・・


高速・広範囲・高精度
情報アグリゲーション時代に社会構造や産業構造はどのように変わっていくのか?
社会や産業全体で俯瞰的に観察するとこんな仮定ができないだろうか?


より積極的なICT活用段階においては、
企業等によって一般社会の情報が、
これまでの時代に較べ、
とても比較にならないほどのレベルで、
高速・広範囲・高精度に収集される。


集められた一般社会の情報は、
企業等自身の目的性において分析・編集・加工され、
情報サービスあるいは商品として一般社会に提供される
生活者は提供された情報サービスあるいは商品を
個々人の多様化する価値観に合わせて、
自由に選択して購入する
企業はそれにより収入を得る。


各企業等のICT情報活用能力の優劣が収益を大きく左右する時代がやってきている。


各企業等がICT情報活用能力を拡大すれば、
活用性が高い情報が集中する企業等に金銭的価値が集中する
活用性が高い情報が集中しない企業等に金銭的価値が集中しない
こんな情報価値格差が拡大すれば、
社会構造や産業構造全体が高速・広範囲・高精度に変化する可能性が高い。


高速・広範囲・高精度、
ICTは「光の速さレベル」で「時間」や「距離」を縮める能力を持つ
これまでの人類歴史上において比較に値するものが無い、
高い効率性を持つ道具である。


そんな高い能力を持つ道具が人間の生活社会において、ごくあたりまえに利用されれば、
「光の速さレベル」の時間感覚や生活感覚を持っていない人間自身が気づかないうちに、
世界中の社会構造や産業構造が人間自身が生来持つ時間感覚や生活感覚を超えて、
これまでにない速さで変化したとしても不思議ではない。


これまでにない速さで変化する時代には、
これまでにない鋭い社会構造や産業構造の観察が必要となる。


そして観察したならば、
ICTの高い能力を人間自身の良い社会や産業づくりに役立つように
どのようにコントロールしていくかが重要となる。


なぜコントロールしていくかが重要なのかというと、
ICTはもともと存在する自然摂理のたぐいではないから
ICTはごく最近、人間が自分自身の手で産み出した道具だから
道具の使い方は人間自身が決めること。


新しい道具が拓く新しい時代には、
新しい道具に関する使用法やルール作りが必要で、
新しい道具によって創られる新しい社会や産業のルールや倫理が必要となる
それらは広く多くの人が知らなければならない。
よくいわれる「みんな」という存在が知らなければならない。


わたしは、
ICTが「日本の経済成長」をもたらすことを願うと同時に、
ICTがより多くの人々に情報・知識共有をもたらし、
創発的なコミュニケーションが活発化し、
「人間の豊かな生活社会の創造」をもたらすことを願います。


新しい情報・知識を理解しなければ、
新しいものを考え、創造することは出来ません。
みんなで意見を出して話し合わなければ、
みんなのための新しい社会や産業づくりは出来ません。
時代がすごい速度で大きく変化する今こそ、
「人間の豊かな生活社会の創造」のためには、
情報・知識共有を前提とした創発コミュニケーションが重要になります。


・・・情報・知識共有を前提とした創発コミュニケーション・・・


ああ、きっと、
「光の速さレベル」で「時間」や「距離」を縮める能力を持つICT、
その驚愕すべきスゴイちからをコントロールして、
「みんな」の豊かな生活社会を創造するために、
ソーシャルメディアは誕生したんです!