かれのホントウな言葉とすてきな笑顔は本当にステキでした(石巻にて)

「・・・各班リーダーの方々は派遣された先の家主さんのご要望にこたえる形でボランテ
ィア活動を指揮して頂きます。何か現場で困ったことや足りない装備があったら現地の災
害本部に連絡をとってその指示を仰いで下さい。以上で説明を終わります。
それから各班リーダーの方々は困ったことがあったら僕にも電話を頂いても構いません。
今から電話番号を言いますからぜひメモを取って下さい。リーダーの方でなくても誰でも
なんでも電話して頂いて結構です。僕から電話をかけたりすることはありませんからどう
ぞ安心してください。・・・えっ、僕がみんなからよけいな電話をかけられたら困るって
ですか?そんなことぜんぜんありません。どうぞいつでもなんでもどんどん電話して下さ
い。僕はさびしくなくてスゴク嬉しいです。」


仙台駅から石巻市災害ボランティアセンター(石巻専修大学キャンパス内)、そして湊地区
の災害ボランティア活動現場に向かうシャトルバス内での一場面です。その後、車内は大
笑いとなって、緊張はみんなの顔々から消え、笑顔が溢れていきました。

車内は45人程度で1班5名、計9班。災害本部の指示で1班〜数班に分かれ、各家屋に
向かい、各家主さんの要望に応えて作業します。

真っ青な空の下、広がる瓦礫と廃墟の街並みが車窓を通して90の瞳に飛び込んできます。
風で砂埃が舞い上がり景色が時々白くぼんやりするのがわかります。
多くの人は経験のない素人です。みんな自分がどこに行くのか、なにをやるのか、少し不
安になるのです。でもその風景に居る前に、実はかれのホントウな言葉とすてきな笑顔は
もうみんなの心に刺さって、心に広がっています。そして、それは、頑張ろうって
いう元気をみんなに与え続けていました。

今回参加した石巻市の災害ボランティア活動の運営は、東北福祉大学のまごのてくらぶの
学生さんが主体となって行っています。ほんとうにみんな笑顔が絶えません。春休みが終
了しているので学生さんもいつまでもボランティア活動だけを続けるわけにはいかないか
も知れません。でもかれらのホントウな言葉とすてきな笑顔が持つちからは本当に素晴ら
しいと思います。彼らの想いが拡がって、ボランティア活動参加が県外にもどんどん拡が
って、災害地復興がドンドン進むといいですね。もしも今後、ボランティア活動主体が学
生の方々ではなくって、企業やNPOや国家に変わってしまっても、かれやかれの仲間たち
の持つ、ホントウな言葉とすてきな笑顔のくれる元気の大切さを、忘れないで欲しいです。


東北福祉大学のまごのてくらぶのみなさん
石巻市災害ボランティアセンターのみなさん
一緒にボランティア活動をしたみなさん
いい経験になりました。ありがとう♪


P.S.
最後に石巻市の災害ボランティア活動についてです。もちろん危険な作業は自衛隊や専門
家の方々が行っています。しかし、一般ボランティアの活動内容も完全に安全な作業では
ありません。体力的にもかなりハードであり、装備や作業内容には事前準備と注意が必要
です。行かれる方はまず、石巻市災害ボランティアセンターの参加注意事項を良く読んで、
判らないことは電話相談をオススメします。
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10163

20110416_0417 石巻港地区にて